中国の秘境「張家界」への一人旅で死にかけた話。

こんにちは。上海が大好きな2年目サラリーマン、さきざきです。

2014年2月、当時留学していた大学が春節休暇に入ってしまい、やることがなくなった僕。

せっかく2週間も休みがあるので、どこか旅行に行こうと考えた僕。

友達が、「張家界行きたいな〜。」

なんて言っていたので、「どこそれ!?」って感じで調べ始める僕。

調べるほど、「行ってみたい!」という気持ちが強くなり、張家界や、張家界がある湖南省を旅行することに。

軽い気持ちで出発を決めた僕。

後に、雪深い真冬の山へ入り込み、自然の怖さを思い知るのでした。

張家界ってなに?

張家界とは、中国湖南省の西北にある「張家界市」のこと。

「張家界市」には、1992年に世界遺産に登録された「武陵源(ぶりょうげん)風景名勝区」があります。

そして、「武陵源風景名勝区」は、「張家界森林公園」・「索渓峪自然保護区」・「天子山自然保護区」の3つの地区で構成されています。

僕がまず目指すのは、「張家界森林公園」!

張家界森林公園ってどこ?

張家界駅からは北のほうにあります。

いざ、張家界へ!

上海から電車で14時間ほど揺られ、ようやく張家界駅にたどり着きます。

(春節のこの時期、中国では「人民の大移動」といって、たくさんの人が大きな荷物を抱えて故郷を目指します。)

張家界市には世界遺産にも登録されている「武陵源」という地区があります。

「武陵源」とは、日本では観ることのできないような自然の雄大な姿を求め、毎年たくさんの観光客が訪れる場所。

張家界駅から周回バスで武陵源へ。

さて、ここが入り口。猿がいっぱいいて、観光客がエサをあげたりしていました。

この地図、何気ない感じで書いてあるでしょう?

この地図のスケールを僕はこの時、見誤っていました。

死にかけました。

武陵源地帯のふもとのロープウェイ乗り場。

ここまで、普通の観光客ならバスで行くんです。

貧乏学生だった僕は歩きました。

まだ何も見てないのに、40分くらい雪の山の中を歩きました。

写真ではそうでもなさそうですが、ものすごく寒いです。

中国内陸部、2月です。


ロープウェイで山の上へ。

だんだんスケールの感覚がおかしくなっていきます。

「一人で雪の中を歩く。ただそれだけなのに、どうしてこんなに、寒いんだろうね。」(by さきざき)

寒い。ホントに。

がっつり凍っております。

なんかおしゃれな名前つけたかったんだろうけど・・・。

「ラバーズ・ピーク」

いいの?

ここでピーク迎えちゃうの?

すぐとなり崖だよ?

雪山をとにかく急ぐ。足を滑らせれば大ケガ。

おもちっぽいものが売ってます。

食べると冷えきった身体があたたまるのが分かる。

足を滑らしたら危険な道ばかりです。

車が通れる場所にまで歩いてきました。

僕はまだまだ歩くつもりで、たまたま近くにいた二人組に、

「ここからどうやって行くの?」

とか聞いていたんですが、

「今日はもう無理だよ。」

との返事。

よくよく話を聞いてみると、

「ここから進んだら、太陽が沈む前に戻って来れない。」

「バスで帰るか、山荘に泊まるかだが、バスもさっき最終が出たばかりでもう今日は来ない。」

「君は、山荘を予約してあるのか?」

とのこと。

僕はもちろんそんな準備していない。

「それなら、山荘に行くしか方法はないぞ。ここにいたら凍え死ぬ。」

ということで、一緒についていくことになった。

だんだん暗くなる。自分の無計画さが恐ろしい。

ここから少し歩いて、武陵源で有名なエレベーターで崖の上へ。

(写真はない。なぜならもう外は真っ暗だから。)

僕はひたすらついていく。

ついていかないとすれば、ここで凍えて死ぬしかないから。

本来ならエレベーターを登るときに壮大な景色が見られるのだが、そんな余裕なかった。

真っ暗だし。

一回エレベーターはがくんと揺れて一分ほど止まるし。

いっしょに乗り合わせた中国人が、インターフォンごしにスタッフと怒鳴りあっている。

エレベーターを降りてしばらく待つと、山荘の方が車で迎えに来た。

僕を連れてきた中国人が、僕用に部屋が開いているか聞いてくれる。

部屋はなかった。

結果、二人部屋に僕も混ぜてもらうことになった。

二人は四川省の大学生で、休暇だから遊びに来たのだそう。

二人はガイドさんを一人つけていた。

「こんな雪山に一人では危険だから、普通はガイドを付けるものだよ。」

無知というのはほんとに恐ろしいものだなとその時僕は思った。

ものすごく疲れていたし、汚れていたけれど、シャワーは浴びなかった。

シャワーからは冷たい水しか出なかったから。

トイレとシャワーは同じ部屋。

トイレと言っても床にかがむタイプの便器が付いているだけで、ホースみたいなものを使って水を流す。

ベッドを二つつなげて、川の字になって眠る。

次の日、別ルートで下山へ。

次の日は別のルートから下山する。

普通の観光客は電車に乗る。

僕みたいな貧乏学生は歩くより他ない。

ひたすら歩く。

雄大な景色の中を。

やっと、ハブとなる大きなバスターミナルにたどり着き、宿泊先のホテルへの帰途につく。

もし、山の中で一人先に進んでいたらと思うと、「ぞっ」とする。

世界遺産の観光地とはいえ広すぎて、明かりさえない。

日が暮れていたら、本当に真っ暗な山の中、取り残されていただろう。

普通の観光客は山を登ったり下ったりせず、ロープウェイで行って、帰ってくるものだ。

帰れない・・・!

次の目的地に向かいたいが、春節の折、電車も長距離バスもチケットが手に入らない。

何日間かホテルで缶詰になる。

そのユースホステルを経営する家族と一緒に抗日ドラマを見て、ちょっと気まずくなったりする。

僕は全然気にならなかったのだけれど、向こうが恐縮していた。

結論:張家界にまた行きたい!

こんな無茶苦茶な一人旅だったのだけれど、もう一度行ってみたくて仕方ない。

今度は、もう少しちゃんと計画を立てて。

「武陵源」は広すぎて、全部を回り切れたわけではなかった。

もう一度、あの山を一眼レフを持って駆け回れる日は来るのだろうか。

大人の海外旅行なら、ちゃんとツアーに参加した方が良いかもね。

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次の旅の目的地は、「岳陽」。

「岳陽楼」がある、「岳陽」です。

気が向いたら、書こうと思います。

それでは、また次回!

さきざきでした。

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ABOUTこの記事をかいた人

上海を中心に、中国関連の気になる出来事を発信しています。時々関係ないことも書きます。学生時代に上海留学。現在は日本で会社員生活。いつか中国で書きたい。91年生まれ。