1983年「時をかける少女」と「尾道」

時をかける少女

僕は尾道に行ったことがないのだけれど、初めて「尾道」を知ったのはこの映画だった。

僕はいま25歳だ。この作品を観たことがある人は、同世代で多くはないだろう。

この作品が公開されたのは、僕が生まれる約8年も前のことなのだから。

言っておくがこの映画はありふれたアイドル映画なんかではない。

映画の面白さをもう一度教えてくれる偉大なる作品だ。

時をかける少女』(ときをかけるしょうじょ)は、1983年7月16日に公開された大林宣彦監督、原田知世初主演の日本映画。筒井康隆ジュブナイルSF小説時をかける少女』の最初の映画化作品。大林宣彦の「尾道三部作」(他の2作は『転校生』・『さびしんぼう』)の2作目に数えられ、ロケの多くを広島県尾道市(一部は竹原市)で行っている[2]。(Wikipedia)

原田知世さん

主演は、原田知世(はらだともよ)さん。

この映画を観るまでは、「カフェオレのCMでよく見る人」でしかなかった。

原田さんの魅力は世代を超えて伝播するようで、僕もすっかりやられてしまった。

大林宣彦監督

そして、監督は大林宣彦(おおばやしのぶひこ)さん。

間違いなく映画史に残る名監督なのだけれど、やはりこの方の名前を知っている同世代は少ないだろう。

僕は学生時代に、この方の講演を拝聴したことがある。

その時大林監督は、「失われつつある尾道の街並みをフィルムに残したかった。」と仰っていたと記憶している。

それなら、その試みは見事に成功した。僕がいま、34年前の映画をこうして観ているのだから。

尾道の街並みの貴重さは、公開当時より今の方が、その重みを増していることだろう。

この映画の魅力

この映画は確かに昔の映画ではあるのだけれど、今観たって、相当に面白い。

青春映画としても大成功しているし、それ以上に、表現の方法、カメラの動きが面白い。

昨今の映画は、できるだけ観客に「作り手の存在」を意識させないように描く。

だからこそストーリーに集中できるといえばそうなのだけれど、つまらないといえばつまらない。

この映画の表現方法には、実験的な部分がかなりあって、その中には僕らが生まれたときには当たり前過ぎて驚かないような表現もある。

それが、写真を連続でコマ送りして、時間の流れを表現する技法だ。

言葉で書いてもよく分からないと思うので、ぜひ映画でチェックしてほしい。

特異なる街「尾道」

どうやら、「尾道」という場所は、不思議な事が置きやすい場所なのだ。

森見登美彦「夜行」でも、尾道が描かれ、そこには「あちら側の世界」が見え隠れする。

「時をかける少女」では、時間を移動するわけなのだけれど、「そこに誰かがいる感覚」、「亡くなった人が生きているような記憶」、これらの表現は、舞台が「尾道」だったからこそ描けたのではないかな。

暑くて寝苦しい夜に、ミステリアスな物語を楽しみたい人は、一度観てみることをおすすめします。

きっと、あなたの「人生でもう一度観たい映画リスト」に入る作品です。

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ABOUTこの記事をかいた人

上海を中心に、中国関連の気になる出来事を発信しています。時々関係ないことも書きます。学生時代に上海留学。現在は日本で会社員生活。いつか中国で書きたい。91年生まれ。