テスラと上海市の合意の裏で、着々と進むある計画

アメリカの電気自動車メーカーであるテスラ・モーターズが上海市に全額出資の生産拠点を作るというニュースを「Wall Street Journal」が報じました。その他の国際メディアもこの続報を発し、世界にテスラと上海市の重要な合意についての話題が飛び交っています。

米テスラ:上海市と全額出資の生産拠点設立で合意-WSJ(Bloombergの記事)

この記事によると、テスラは上海市での現地生産をずっと模索していて、今回ようやく合意に至った、ということのようです。テスラが全額出資することで、中国現地企業との合弁を拒み、技術の流出を防ごうという意図でしょうか。その代わりに、テスラは25%という小さくはない関税を受けることになります。個人的な考えを述べれば、中国の富裕層はテスラ・モーターズにどんなに高い関税がかかろうと、買うでしょう。中国では、良い物なら高くても売れるのです。

僕が気になったニュース

テスラと上海市の合意は、かなり重要なものであることは間違いないのですが、僕はもうひとつのテスラと上海のニュースが気になりました。それが、この記事。

First look at world’s largest Tesla Supercharger station in Shanghai, China

特斯拉全球最大超级充电站上海揭幕

「10月23日、世界で最も大きな充電ステーションが上海市にオープン」という見出しの記事。一箇所に50台分もの充電器が設置されていて、24時間いつでも充電をすることが出来るのだそう。近年、中国ではEVの広がりが大きな話題となっています。しかし、僕が上海に留学していた数年前には、生活のなかで充電ステーションの存在に気がつくことはありませんでした。EVの発展に欠かせない充電ステーション。今どこまで増えているのでしょうか。

テスラの世界最大の充電ステーションは、「上海市丁香国际商业中心超级充电站」という名が付いています。日本語では「上海市丁香国際ビジネスセンタースーパー充電ステーション」。(住所は「上海市浦东新区丁香路858号丁香国际商业中心B1停车场」)この場所はまさに上海金融ビジネス街であり、テスラモーターズの顧客層が集まる場所と言えます。

中国で充電ステーションを着々と増やすテスラ

テスラは中国での充電ステーションの拡充を急ピッチで進めています。2017年に中国4年目を迎えるテスラの中国での充電ステーションのマップを観てもそれは明らかです。

充電ステーションマップ(中国テスラ)

現在テスラの充電ステーションは世界に1,025ヶ所、充電器は7,024台もあります。記事によれば、中国では現在700台の充電器が設置されており、年内には1,000台超にまで増やす計画のよう。今回の報道にある「上海市におけるテスラの全額出資の生産拠点の合意」は、ますます中国のEVマーケットの拡大に拍車をかけていくことになるでしょう。世界最大の車市場で、10年後リーダーシップをとっていくのは、さてどの企業になるのでしょうか。

 

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ABOUTこの記事をかいた人

上海を中心に、中国関連の気になる出来事を発信しています。時々関係ないことも書きます。学生時代に上海留学。現在は日本で会社員生活。いつか中国で書きたい。91年生まれ。