香港が中国に返還されて20年の節目の日に考える。

20年前の今日、香港がイギリスから中国に返還されました。

当時小学校低学年だった僕には、うろ覚えの出来事でしかないのですが、テレビや新聞で、大々的に報じられていたような記憶があります。

その頃の僕には、世界情勢に対する知識なんて1ミリも持ち合わせていなくて、中国も台湾も香港も、何にもわかっていませんでした。

その後も、大学で中国について勉強をするうちに、やっといろいろなことを知ったという具合だったので、きっと、大人の方の中でも、香港についてあまり知らない方も多いのではないかと思います。

そこで、今回は節目の機会に、香港について考えてみたいと思います。

1997年7月1日 香港、中国に返還される。

この13年前の1984年、中英共同声明に「一国二制度」が盛り込まれました。

一国二制度とはつまり、香港は中国だけれど、中国の制度とは異なる運営をしていくよ、ということです。

具体的には、

  • 特別行政区を設置すること。
  • 高度の自治権を承認すること。
  • 資本主義制度を維持すること。
  • 諸外国の経済的利益を保護すること。

これら4つの原則は、返還後50年間は維持されることが確認されました。

北京の政府からすれば、香港は資本主義との入り口として非常に有用だったわけですね。

中国は表向き、共産主義国家ですから、資本主義を導入するわけにはいきません。

香港が返還されれば、香港を経由して、資本主義との繋がりを確保できるわけです。

表向きは共産主義国家だけれど、実際には経済をコントロールしつつ資本主義の旨みを得る。

中国らしいダブルスタンダードです。

一方で、香港の自由な報道や、発言の権利には、北京の当局は頭を悩ませたのではないかと思います。

共産主義と報道の自由は、水と油のようなものですから。

共産主義体制を維持させるには、好き勝手に報道をされては困るわけです。

返還後、香港の自由は少しずつ蝕まれています。

この20年の間に、中国本土の経済は、香港を追い抜いてしまいました。

香港は、中国という巨大な市場に飲み込まれていくようです。

始めから不自由だったならともかく、少しづつ自由を奪われていくというのは、どんな気分なのでしょうか。

近年、香港の学生たちと、独立派の人々の運動が盛り上がってきました。

この動きは、今後も広がるのか、弾圧されてしまうのか。

香港の将来が不安です。

ぜひコメントをお願いします!

ABOUTこの記事をかいた人

上海を中心に、中国関連の気になる出来事を発信しています。時々関係ないことも書きます。学生時代に上海留学。現在は日本で会社員生活。いつか中国で書きたい。91年生まれ。